PROFILE
一般社団法人ソーシャルアクションジャパンは、重い障がいや病気があっても選手として活躍できる「ウルトラ・ユニバーサル野球」の主催・大会運営を行っている団体です。2025年5月に団体設立後すぐにGRANTに登録し、複数のプロジェクトを実施しました。
ウルトラ・ユニバーサル野球大会を主催しています
私は2016年から8年間、医療的ケアが必要な子どもを受け入れる短期入所施設でハウスマネージャーを務めていました。その中で、現在の私たちの活動「ウルトラ・ユニバーサル野球大会」につながる2つの大きな出会いがありました。
ひとつは「ユニバーサル野球」の発明者との出会いです。この方は、障がいのある子どもたちも一緒に野球を楽しんでもらいたいと「特別支援学校などに両翼5メートルサイズの野球場を持ち込み、バネの力でスイングするバットで野球をする」という活動を続けています。
もう一つは、「視線入力訓練アプリ」(愛称、EyeMoT)を開発して全国に普及を進めている方との出会いです。テクノロジーの進化によって、寝たきりの状態でも、視線入力や指先だけのスイッチ操作でパソコンを活用してゲームが楽しめたり、作業ができるようになっていることを知りました。
この2つの出会いが私の頭の中で結びつきました。「重度障がいの子どもたちが野球場に行かなくても、自宅から選手として野球を楽しめるようになるんじゃないか」という、「ユニバーサル野球」に遠隔操作を加えた「ウルトラ・ユニバーサル野球」のアイデアです。視線入力訓練アプリの開発者に相談したところ「パソコンから信号を送って動力に変える機器を組み込めばできます」と言ってくださったので、「1回やってみましょう」ということになりました。
2023年に、全国から13人の子どもが集まって1試合やったところ大成功しました。重度障がいの子どもたちが選手として活躍できることが実証され、家族の皆さんもすごく喜んでくださいました。それからどんどん参加人数が増え、2025年の夏の第3回大会では、北海道から九州まで全部で18チーム、人数も当初から10倍の130人が参加する規模になりました。
ひとつは「ユニバーサル野球」の発明者との出会いです。この方は、障がいのある子どもたちも一緒に野球を楽しんでもらいたいと「特別支援学校などに両翼5メートルサイズの野球場を持ち込み、バネの力でスイングするバットで野球をする」という活動を続けています。
もう一つは、「視線入力訓練アプリ」(愛称、EyeMoT)を開発して全国に普及を進めている方との出会いです。テクノロジーの進化によって、寝たきりの状態でも、視線入力や指先だけのスイッチ操作でパソコンを活用してゲームが楽しめたり、作業ができるようになっていることを知りました。
この2つの出会いが私の頭の中で結びつきました。「重度障がいの子どもたちが野球場に行かなくても、自宅から選手として野球を楽しめるようになるんじゃないか」という、「ユニバーサル野球」に遠隔操作を加えた「ウルトラ・ユニバーサル野球」のアイデアです。視線入力訓練アプリの開発者に相談したところ「パソコンから信号を送って動力に変える機器を組み込めばできます」と言ってくださったので、「1回やってみましょう」ということになりました。
2023年に、全国から13人の子どもが集まって1試合やったところ大成功しました。重度障がいの子どもたちが選手として活躍できることが実証され、家族の皆さんもすごく喜んでくださいました。それからどんどん参加人数が増え、2025年の夏の第3回大会では、北海道から九州まで全部で18チーム、人数も当初から10倍の130人が参加する規模になりました。
パソコンスキルを社会参加につなげたい
これまでの運営資金は助成金や寄付金によって確保していましたが、今後は助成金に過度に依存せず、一般の方や団体、企業からの寄付をもとに、毎年活動を継続していきたいと考えていました。
また、私は施設に入職する前はNHKのアナウンサーとして野球実況にも携わっていたことから、毎試合の実況中継を YouTube「ウルトラ・ユニバーサル野球」のチャンネル で配信しています。複数台のカメラで臨場感のある映像を届けるには、どうしても一定の経費が必要で、安定した資金的支援がなければ継続は難しい状況でした。
こうした背景から、活動の基盤づくりを進めるために法人化を検討し、2025年5月に「一般社団法人ソーシャルアクションジャパン」を立ち上げることになりました。
夢はどんどん広がっています。甲子園大会のように47のすべての都道府県から参加してほしいですし、次は海外の子どもたちとも対戦したい。将来はWBCのような国際大会を開けるぐらいになるといいと思っています。
野球を楽しんでもらうというのが法人設立の際の大きな柱でしたが、その先には、もう一つの柱として、重度障がいの子どもたちが、野球を楽しみながらパソコンのスキルを向上させ、将来の社会参加や就労への道にもつなげることにも取り組んでいきたいです。
また、私は施設に入職する前はNHKのアナウンサーとして野球実況にも携わっていたことから、毎試合の実況中継を YouTube「ウルトラ・ユニバーサル野球」のチャンネル で配信しています。複数台のカメラで臨場感のある映像を届けるには、どうしても一定の経費が必要で、安定した資金的支援がなければ継続は難しい状況でした。
こうした背景から、活動の基盤づくりを進めるために法人化を検討し、2025年5月に「一般社団法人ソーシャルアクションジャパン」を立ち上げることになりました。
夢はどんどん広がっています。甲子園大会のように47のすべての都道府県から参加してほしいですし、次は海外の子どもたちとも対戦したい。将来はWBCのような国際大会を開けるぐらいになるといいと思っています。
野球を楽しんでもらうというのが法人設立の際の大きな柱でしたが、その先には、もう一つの柱として、重度障がいの子どもたちが、野球を楽しみながらパソコンのスキルを向上させ、将来の社会参加や就労への道にもつなげることにも取り組んでいきたいです。
プロボノとの出会い
短期入所施設に在籍していた2017年頃、プロボノチームのプロジェクトにて関わる機会があり、それまでアナログで行っていた「ベッドコントロール(申込の方とベッドのマッチング)の仕組みづくり」に支援をいただきました。申し込んだ人の情報を入力すれば、比較的スムーズにベッド数を管理できる仕組みを作っていただき、その後の事務量の軽減につながりました。
今回、法人を立ち上げ、基盤作りをしっかり進める段階になり「そういえば、プロボノの方に力をお貸しいただくのが良いのでは」と思い、活用を検討しました。
今回、法人を立ち上げ、基盤作りをしっかり進める段階になり「そういえば、プロボノの方に力をお貸しいただくのが良いのでは」と思い、活用を検討しました。
最初のプロジェクトは「ロゴマークの制作」
GRANTで最初にプロボノのご協力をいただいたのは、ロゴマークのデザインのプロジェクト「団体ロゴマークの制作」です。
法人を立ち上げてシンボルマークが必要になり、長く使う重要なものなので、「専門スキルがある方にお願いしてみよう」と私が提案してGRANTで募集記事を立ち上げました。
複数の方から反響があった中で、「デザインを通じて社会貢献的なテーマに取り組んでいきたい」というお話をされた方にお願いすることになりました。制作してくださったデザインは本当に素晴らしかったです,
ペンギンというモチーフは、私たちから「好きなアイテム」として取り入れてほしいとお伝えしていました。すると、ペンギンの白い部分が団体名「ソーシャルアクションジャパン」の頭文字である「S」を形づくるデザインとなっていました。また、「前に進む躍動的なイメージを入れたい」という要望に対しては、波をモチーフにしたデザインをご提案くださいました。この波は、よく見ると手のひらにも見える形になっており、「支える」という意味合いも込められています。
こうした私たちの意図を丁寧にくみ取り、形にしてくださった点からも、専門性を持つ方にお願いして本当に良かったと感じています。
法人を立ち上げてシンボルマークが必要になり、長く使う重要なものなので、「専門スキルがある方にお願いしてみよう」と私が提案してGRANTで募集記事を立ち上げました。
支援募集記事:団体ロゴマークの制作
複数の方から反響があった中で、「デザインを通じて社会貢献的なテーマに取り組んでいきたい」というお話をされた方にお願いすることになりました。制作してくださったデザインは本当に素晴らしかったです,
成果物のロゴ
ペンギンというモチーフは、私たちから「好きなアイテム」として取り入れてほしいとお伝えしていました。すると、ペンギンの白い部分が団体名「ソーシャルアクションジャパン」の頭文字である「S」を形づくるデザインとなっていました。また、「前に進む躍動的なイメージを入れたい」という要望に対しては、波をモチーフにしたデザインをご提案くださいました。この波は、よく見ると手のひらにも見える形になっており、「支える」という意味合いも込められています。
こうした私たちの意図を丁寧にくみ取り、形にしてくださった点からも、専門性を持つ方にお願いして本当に良かったと感じています。
次は、「寄付者管理や広報」に関するオンライン相談
助成金に頼った運営のままでは、もしも採択されなかった場合、大会の開催が難しくなる可能性があります。そうした不安を減らし、活動を無理のない形で続けていくために継続的な寄付者を増やしていく仕組みを整えていこうと考えていました。
寄付を集めるためのプラットフォームについては、おおよその方向性が見えてきていました。しかし、どのように効果的に周知していくのかという点や寄付してくださった方々と長く関係を築いていくためのコミュニケーションのあり方については、具体的なノウハウが十分とは言えず不安もありました。
そこで、マーケティングの知識を持ち、実際に団体支援の経験のある方からアドバイスをいただきたいと考え、「オンライン相談」で募集を行ったところさっそく手が挙がりました(オンライン相談「寄付者管理や広報に関するアドバイス」)。
専門性の高い分野のお話は、難しく感じてしまうことも少なくありません。しかし今回は、基礎的な内容から丁寧に、噛み砕いてご説明いただき、とても分かりやすく理解することができました。
また、こちらからの質問にも一つひとつ具体的に答えてくださり、すぐに行動につなげられる実践的なアドバイスをいただけたことで、2時間という時間が非常に密度の濃い、有意義なものになりました。
もともと私たちの活動に関心を持ってくださっている方をどのように寄付へとつなげていくかという点に加え、まだ活動を知らない方へどうリーチしていくかについても丁寧にアドバイスをいただきました。
特にSNSを活用した情報発信については、具体的な方法や、今どのような内容が人の目に留まりやすいのかといった点まで踏み込んだお話がありました。私はこれまでテレビなどの従来型のメディアに関わってきたため、最近の動向には疎い部分もありましたが、縦長動画が主流になっていることなど、改めて最近の潮流を整理する良い機会になりました。
私たちの活動についても十分理解くださり、2026年11月の第4回大会に向けたカウントダウン形式のショート動画や、既存の選手カードを活用した告知方法など、すぐに試せそうな具体案も提示していただきました。
また、クオリティよりも接触頻度を重視するという視点は、これまでの考え方を見直すきっかけにもなりました。凝ったものを作ることよりも、まずは見てもらうことが大切だと改めて気づかされ、分かりやすく、押しつけがましさのない助言に大いに学びがありました。今はさっそく動画のひな型づくりに取り組んでいるところです。
寄付を集めるためのプラットフォームについては、おおよその方向性が見えてきていました。しかし、どのように効果的に周知していくのかという点や寄付してくださった方々と長く関係を築いていくためのコミュニケーションのあり方については、具体的なノウハウが十分とは言えず不安もありました。
そこで、マーケティングの知識を持ち、実際に団体支援の経験のある方からアドバイスをいただきたいと考え、「オンライン相談」で募集を行ったところさっそく手が挙がりました(オンライン相談「寄付者管理や広報に関するアドバイス」)。
支援募集記事:寄付者管理や広報に関するアドバイス
専門性の高い分野のお話は、難しく感じてしまうことも少なくありません。しかし今回は、基礎的な内容から丁寧に、噛み砕いてご説明いただき、とても分かりやすく理解することができました。
また、こちらからの質問にも一つひとつ具体的に答えてくださり、すぐに行動につなげられる実践的なアドバイスをいただけたことで、2時間という時間が非常に密度の濃い、有意義なものになりました。
もともと私たちの活動に関心を持ってくださっている方をどのように寄付へとつなげていくかという点に加え、まだ活動を知らない方へどうリーチしていくかについても丁寧にアドバイスをいただきました。
特にSNSを活用した情報発信については、具体的な方法や、今どのような内容が人の目に留まりやすいのかといった点まで踏み込んだお話がありました。私はこれまでテレビなどの従来型のメディアに関わってきたため、最近の動向には疎い部分もありましたが、縦長動画が主流になっていることなど、改めて最近の潮流を整理する良い機会になりました。
私たちの活動についても十分理解くださり、2026年11月の第4回大会に向けたカウントダウン形式のショート動画や、既存の選手カードを活用した告知方法など、すぐに試せそうな具体案も提示していただきました。
また、クオリティよりも接触頻度を重視するという視点は、これまでの考え方を見直すきっかけにもなりました。凝ったものを作ることよりも、まずは見てもらうことが大切だと改めて気づかされ、分かりやすく、押しつけがましさのない助言に大いに学びがありました。今はさっそく動画のひな型づくりに取り組んでいるところです。
GRANTは信頼できるプラットフォーム
募集記事は、公開してみなければ結果は分かりません。「思うようなマッチングができないケースも起こり得る」という前提で臨んでいましたが、ロゴマークの制作も、寄付集めの仕組みづくりも大きな成果につながり、期待以上の手応えを得ることができました。まさに「2打数2安打」だったと感じています。
あらためて実感したのは、組織の中ですべてを担いきらなくても、必要なタイミングでその分野に知見や経験を持つ方と協働できることの心強さです。実際には、必要性を感じていても、誰に、どこへ相談すればよいのか分からず、場合によっては不安を覚えることも少なくありません。
その点、GRANTのような信頼できる、実績を持つプラットフォームを介して出会えることは、大きな安心材料となります。登録されている方々が、最初から社会貢献への高い意識を持って関わってくださっているという土台があるからこそ、安心してお願いできるのだと思います。
また、こうした仕組みそのものを運営されているサービスグラントの存在もありがたいです。根底にある明確な理念や目指す方向があるからこそ、そこに共感する人が集まり、社会の中にある善意がネットワークとして形になっていく。その仕組みの価値を、今回の経験を通してあらためて強く感じました。
あらためて実感したのは、組織の中ですべてを担いきらなくても、必要なタイミングでその分野に知見や経験を持つ方と協働できることの心強さです。実際には、必要性を感じていても、誰に、どこへ相談すればよいのか分からず、場合によっては不安を覚えることも少なくありません。
その点、GRANTのような信頼できる、実績を持つプラットフォームを介して出会えることは、大きな安心材料となります。登録されている方々が、最初から社会貢献への高い意識を持って関わってくださっているという土台があるからこそ、安心してお願いできるのだと思います。
また、こうした仕組みそのものを運営されているサービスグラントの存在もありがたいです。根底にある明確な理念や目指す方向があるからこそ、そこに共感する人が集まり、社会の中にある善意がネットワークとして形になっていく。その仕組みの価値を、今回の経験を通してあらためて強く感じました。