PROFILE
会社員として働いているNSさんは、コロナ禍で時間ができたことをきっかけにプロボノに参加し、これまでチームで取り組むプロジェクトに6件、GRANTで3件に参加されました。課題整理や経営支援、ファンドレイジング、コピーライティングなどの知見・経験を発揮されています。
※NSさんのGRANT参加実績はこちらからご覧いただけます。
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会社のボランティア推進活動で自己洗脳!?
―ニックネームでインタビューに応じてくださいます。可能な範囲で自己紹介をお願いします。
ふだんは会社員です。プロボノを通じて、本業で携わっている分野以外の業務をやってみたいと思い、コロナで時間があった頃に始めました。それ以降、プロボノにはわりと継続的に参加しています。
コロナの頃はリモートワークで時間があったのと、プロボノがわりと注目された時期だったんですよね。「会社員も外を見たほうがいいよ」と、越境を勧めるような雰囲気がありました。
そんな中、当時勤めていた会社で、社員にボランティア参加を促す有志の活動のリーダーに指名されてしまって。社員にボランティアに参加してもらうにはどうすればいいかを、けっこう真剣に考えました。社員にしてみればどうしても「なんで会社に言われてボランティアしなきゃいけないんですか?」ってなりますよね。その理由をタスクフォースで考える中で、「プロボノやると、いいこといっぱいある!」って自分で自分を洗脳してしまいました(笑)。
ふだんは会社員です。プロボノを通じて、本業で携わっている分野以外の業務をやってみたいと思い、コロナで時間があった頃に始めました。それ以降、プロボノにはわりと継続的に参加しています。
コロナの頃はリモートワークで時間があったのと、プロボノがわりと注目された時期だったんですよね。「会社員も外を見たほうがいいよ」と、越境を勧めるような雰囲気がありました。
そんな中、当時勤めていた会社で、社員にボランティア参加を促す有志の活動のリーダーに指名されてしまって。社員にボランティアに参加してもらうにはどうすればいいかを、けっこう真剣に考えました。社員にしてみればどうしても「なんで会社に言われてボランティアしなきゃいけないんですか?」ってなりますよね。その理由をタスクフォースで考える中で、「プロボノやると、いいこといっぱいある!」って自分で自分を洗脳してしまいました(笑)。
プロボノは、ビジネスパーソンにとって価値のあること。
―プロボノに限らず、ボランティアにも参加されたんですか?
ボランティア推進の一環として、ゴミ拾いとか医療施設でお手伝いを行うとか、そういうものも紹介していましたし、自分でも単発で参加してみたこともあります。ボランティア参加は意義がありますし、いいことをしたという達成感もある一方、人の役に立つという意味では、「私がゴミ拾いする理由ってなんだろう?」という感覚もありました。私の時間とか労力を使うなら、自分がもっと得意なことをした方が、より役に立てるんではないかと思ったのが、プロボノを推す理由のひとつでもあります。
有志の活動では社員にプロボノを勧めるときは、こんな風に伝えてきました。
「会社員をやっていると、自分の仕事の価値が見えにくくなるときがあるよね。仕事だからやってあたりまえだし、場合によってはやらされているって感じてしまうときもある。でもプロボノだったら、ビジネスパーソンとしての自分の能力が、ダイレクトに誰かの役に立つところを目の当たりにできる。そして、やらなきゃいけないからじゃなくて、自発的にやっている。つまり、利他性と主体性を両方発揮できる。それは会社員としても、すごく大事なことじゃない?」
自分でもプロボノを経験してみて、自分のスキルを活かせるから満足感も高いし、思ったよりスムーズに取り組めると感じました。もちろんゴミ拾いするのも別の意味合いがあるけれど、元々持っているスキルを無償で提供するプロボノは、そこまで負担にもならないし、相手の役にも立つから感謝してもらえるところがいいと思います。
そういった社内活動を発端にプロボノを始めました。私の話に乗ってくれた人は限られますが、自分は続いている感じですね。
ボランティア推進の一環として、ゴミ拾いとか医療施設でお手伝いを行うとか、そういうものも紹介していましたし、自分でも単発で参加してみたこともあります。ボランティア参加は意義がありますし、いいことをしたという達成感もある一方、人の役に立つという意味では、「私がゴミ拾いする理由ってなんだろう?」という感覚もありました。私の時間とか労力を使うなら、自分がもっと得意なことをした方が、より役に立てるんではないかと思ったのが、プロボノを推す理由のひとつでもあります。
有志の活動では社員にプロボノを勧めるときは、こんな風に伝えてきました。
「会社員をやっていると、自分の仕事の価値が見えにくくなるときがあるよね。仕事だからやってあたりまえだし、場合によってはやらされているって感じてしまうときもある。でもプロボノだったら、ビジネスパーソンとしての自分の能力が、ダイレクトに誰かの役に立つところを目の当たりにできる。そして、やらなきゃいけないからじゃなくて、自発的にやっている。つまり、利他性と主体性を両方発揮できる。それは会社員としても、すごく大事なことじゃない?」
自分でもプロボノを経験してみて、自分のスキルを活かせるから満足感も高いし、思ったよりスムーズに取り組めると感じました。もちろんゴミ拾いするのも別の意味合いがあるけれど、元々持っているスキルを無償で提供するプロボノは、そこまで負担にもならないし、相手の役にも立つから感謝してもらえるところがいいと思います。
そういった社内活動を発端にプロボノを始めました。私の話に乗ってくれた人は限られますが、自分は続いている感じですね。
気軽に社外交流ができる。話が通じないことも、面白い。
―継続しているのは、ご自身でも良さを実感しているからでしょうか?
そうですね。コロナの時期はリモートワークが中心で人と会う機会が減っていたので、プロボノを通じて気軽にオンラインで社外の方と交流できたのが、よかったです。リモートワークが終わり、会社に行くようになると、リアルの人間関係がメインになったのと時間の制約が増えたこともあり、今は以前ほどはやっていません。
最初の頃はプロジェクト型のプロボノが主だったのですが、プロジェクトメンバーとして自分の会社以外の人と一緒に何かをやるのは、すごく面白い経験でした。また、プロボノ提供先のNPOや団体さんには、会社員生活では出会わないタイプの方たちがいますよね。バックグラウンドや世代の違いから、なかなか話が通じなかったりすることもあるのですが、そんな体験も含め、数を重ねていくと、団体さん側の世界がすこしずつ分かっていくのが興味深かったです。
また、コロナ期に中小企業診断士の資格を取ったので、プロボノという枠で、収益事業をされているNPOさんのお手伝いがしたいという動機もあり、今もプロボノを継続しています。
そうですね。コロナの時期はリモートワークが中心で人と会う機会が減っていたので、プロボノを通じて気軽にオンラインで社外の方と交流できたのが、よかったです。リモートワークが終わり、会社に行くようになると、リアルの人間関係がメインになったのと時間の制約が増えたこともあり、今は以前ほどはやっていません。
最初の頃はプロジェクト型のプロボノが主だったのですが、プロジェクトメンバーとして自分の会社以外の人と一緒に何かをやるのは、すごく面白い経験でした。また、プロボノ提供先のNPOや団体さんには、会社員生活では出会わないタイプの方たちがいますよね。バックグラウンドや世代の違いから、なかなか話が通じなかったりすることもあるのですが、そんな体験も含め、数を重ねていくと、団体さん側の世界がすこしずつ分かっていくのが興味深かったです。
また、コロナ期に中小企業診断士の資格を取ったので、プロボノという枠で、収益事業をされているNPOさんのお手伝いがしたいという動機もあり、今もプロボノを継続しています。
抽象度が高いほうが、やりやすい。課題整理はど真ん中。
―どんなプロジェクトがやりやすいですか?
課題の棚卸や壁打ちが一番合います。WEBスキルを求めるプロボノ募集は多いですが、スキルセットが合わないので、基本的には応募しません。課題を整理して言語化するなど、抽象度の高いプロジェクトは、わりと労なくできるので、手を挙げやすいです。
―今回の多文化フリースクールちばさんの「経営課題に関する議論資料のブラッシュアップ」の募集を見たときは、どう思いましたか?
なぜ資料のブラッシュアップっていう依頼の仕方なのかなと不思議に思った部分はありました。募集内容からは、資料の形式や外観を整えてほしいというより、課題整理に近い印象だったので、マッチするかなと手を挙げてみました。ふたをあけたら、やはり課題整理だったので、想定通りの依頼内容だったという感じです。
―団体さんと最初に話したときの印象はどうでしたか?
ご担当のおふたりが20代くらいの方々で、「意欲的で若い方が出てきた!ふたりも!」というのが第一印象です。ベテランの方が中心という団体も多い中、多文化フリースクールちばさんには、大学生もインターンに来られるそうで、若い方が参画しているのはいいなと思いました。
課題の棚卸や壁打ちが一番合います。WEBスキルを求めるプロボノ募集は多いですが、スキルセットが合わないので、基本的には応募しません。課題を整理して言語化するなど、抽象度の高いプロジェクトは、わりと労なくできるので、手を挙げやすいです。
―今回の多文化フリースクールちばさんの「経営課題に関する議論資料のブラッシュアップ」の募集を見たときは、どう思いましたか?
なぜ資料のブラッシュアップっていう依頼の仕方なのかなと不思議に思った部分はありました。募集内容からは、資料の形式や外観を整えてほしいというより、課題整理に近い印象だったので、マッチするかなと手を挙げてみました。ふたをあけたら、やはり課題整理だったので、想定通りの依頼内容だったという感じです。
支援募集記事「経営課題に関する議論資料のブラッシュアップ」と成果物(目次)
―団体さんと最初に話したときの印象はどうでしたか?
ご担当のおふたりが20代くらいの方々で、「意欲的で若い方が出てきた!ふたりも!」というのが第一印象です。ベテランの方が中心という団体も多い中、多文化フリースクールちばさんには、大学生もインターンに来られるそうで、若い方が参画しているのはいいなと思いました。
本当の困りごとは、主体性をとりきれないジレンマにあった。
―プロジェクトはどんな風に進めていきましたか?
始まってすぐに現地を訪問しました。理事長と理事がいらっしゃったので、ヒアリングをさせていただき、フリースクールの授業の様子を見学しました。スクールや授業内容についてその場で具体的に説明してもらえたのは、プロジェクトを進めていく上で非常に助けになりました。
―進める中での難しさはありましたか?
最初は全体像がわからないので、手がかりとして、財務情報やウェブサイトなど客観的な資料を見ていったり、寄付を増やしたいといった資金面での相談も出たのでそこに着目したりしていました。ただ、話を聞いていく中で、お金の話はやや副次的な問題かなと。それよりも、関係者が議論すべきことを議論できていないから、団体として意思決定が難しいという状態が見えてきたので、まずは理事の中で意識合わせをしたほうがいいと感じました。
―途中で分かったというのは、どんな経緯だったんでしょうか?
資料の叩き台を作って、担当のおふたりと話をしていく中で、各論を詰めたところで「どういう団体で、何をしていて、何を目指すべきか」という総論が定まっていないと、具体的な施策を進めるのが難しいということがわかってきたんです。後から参画し、しかも年齢が若い彼らにとっては、団体の運営に意欲も関心もあっても、主体性をとりきれないジレンマがありました。
理事長や創設当初からのメンバーにとっては、言わば「自分たちの活動」だから、確認する、決定するという行為をはさまなくても、それまでそういうやり方で回ってきたわけだから、関係者の間で目線がそろってないことが問題だとは思わないわけです。ただ、後から入ってきた彼らにとっては、受け取り方が違う。「この課題を解決したいけど、本当にこの方向性でいいのか」「この施策が大事だと思ってやっているけれど、団体の総意として本当にそうすべきなのか」「個々人の意見としてではなく、団体の方針としての後押しが得られない」という悩みが伝わってきました。団体内でうまく意思疎通できて、みんなが同じ目線で物事を決められたら、彼らの葛藤は減るし、事業のスピードもあがるはずです。
一般的な会社組織には、理念があり、物事を決める手順がありますよね。理念から具体的な施策が導かれ、誰が・どうやって決めるかがあらかじめ合意されているから、お金をどういう優先順位で使うかを、組織として決められます。そういった土壌を整えていくことがまずは課題だと思ったので、自然とそこにフォーカスしました。
「今後若い世代に団体を引き継いでいき、スタッフも入れ替わり、創設メンバーとは属性が違う人も入ってくるが、そういった変化のなかでも、団体として継続性をもった活動をしていくためには、こういうことが必要になってきます」という形で課題を提示し、理事たちが議論を開始できる状態まで持っていくーーーそれをこのプロジェクトのゴールとして設定しました。
そのアプローチに齟齬がないか、担当の二人とすり合わせた上で、どうやって他の理事たちに納得してもらうかを意識し、理事たちも交えてプレゼンする機会には、おふたりの問題意識がうまく伝わるように、「こういう風に思われてるんですよ」とサポートすることも心がけました。
始まってすぐに現地を訪問しました。理事長と理事がいらっしゃったので、ヒアリングをさせていただき、フリースクールの授業の様子を見学しました。スクールや授業内容についてその場で具体的に説明してもらえたのは、プロジェクトを進めていく上で非常に助けになりました。
―進める中での難しさはありましたか?
最初は全体像がわからないので、手がかりとして、財務情報やウェブサイトなど客観的な資料を見ていったり、寄付を増やしたいといった資金面での相談も出たのでそこに着目したりしていました。ただ、話を聞いていく中で、お金の話はやや副次的な問題かなと。それよりも、関係者が議論すべきことを議論できていないから、団体として意思決定が難しいという状態が見えてきたので、まずは理事の中で意識合わせをしたほうがいいと感じました。
―途中で分かったというのは、どんな経緯だったんでしょうか?
資料の叩き台を作って、担当のおふたりと話をしていく中で、各論を詰めたところで「どういう団体で、何をしていて、何を目指すべきか」という総論が定まっていないと、具体的な施策を進めるのが難しいということがわかってきたんです。後から参画し、しかも年齢が若い彼らにとっては、団体の運営に意欲も関心もあっても、主体性をとりきれないジレンマがありました。
理事長や創設当初からのメンバーにとっては、言わば「自分たちの活動」だから、確認する、決定するという行為をはさまなくても、それまでそういうやり方で回ってきたわけだから、関係者の間で目線がそろってないことが問題だとは思わないわけです。ただ、後から入ってきた彼らにとっては、受け取り方が違う。「この課題を解決したいけど、本当にこの方向性でいいのか」「この施策が大事だと思ってやっているけれど、団体の総意として本当にそうすべきなのか」「個々人の意見としてではなく、団体の方針としての後押しが得られない」という悩みが伝わってきました。団体内でうまく意思疎通できて、みんなが同じ目線で物事を決められたら、彼らの葛藤は減るし、事業のスピードもあがるはずです。
一般的な会社組織には、理念があり、物事を決める手順がありますよね。理念から具体的な施策が導かれ、誰が・どうやって決めるかがあらかじめ合意されているから、お金をどういう優先順位で使うかを、組織として決められます。そういった土壌を整えていくことがまずは課題だと思ったので、自然とそこにフォーカスしました。
「今後若い世代に団体を引き継いでいき、スタッフも入れ替わり、創設メンバーとは属性が違う人も入ってくるが、そういった変化のなかでも、団体として継続性をもった活動をしていくためには、こういうことが必要になってきます」という形で課題を提示し、理事たちが議論を開始できる状態まで持っていくーーーそれをこのプロジェクトのゴールとして設定しました。
そのアプローチに齟齬がないか、担当の二人とすり合わせた上で、どうやって他の理事たちに納得してもらうかを意識し、理事たちも交えてプレゼンする機会には、おふたりの問題意識がうまく伝わるように、「こういう風に思われてるんですよ」とサポートすることも心がけました。
多文化フリースクールちばさんのインタビュー記事はこちらから
プロボノは、背負いきらない立場で、好奇心を満たせる。
―このプロジェクトを通しての学びや、よかったことはありますか?
一番印象的だったのは、外国ルーツのお子さんが、中学卒業時点で高校進学レベルの日本語を身に付けていない場合、公教育に受け皿がないという問題を知ったことです。そのギャップを埋める多文化フリースクールちばさんの活動は意義が大きいと感じました。
―今回応募したのは、課題整理という得意分野に加えて、活動内容に共感したところもあったんでしょうか?
両方ですね。要求スキルが合わないと手は挙げないですが、団体の活動内容も自分の関心に沿ったものに応募しています。最近は、ダイバーシティ、子ども関連、スポーツ教育などに関心を持っています。だからこそ、今回のプロジェクト募集にも興味を惹かれましたね。
―プロボノの醍醐味はなんでしょう?
好奇心を満たせるのは大きいと思います。社会課題について知ることができるのに加えて、団体さんの中に入って、普通なら外部の人には見せてもらえないようなものを、プロボノであれば見せてもらえる。それは私にとってすごく面白いことなんです。
これをたとえばコンサルタントとしてお金をもらってやるとしたら、責任感が先に立ちますし、できるだけ効率的に進めることになるので、あまり余白がない仕事のしかたになります。プロボノといってももちろん適当にやるわけではないけれど、責任範囲が違いますし、そういう背負いきらない立場でできるのはいいですね。
そうして身につけた知識や経験が、本業に活きるところもあります。ふだんの仕事で触れない人・組織・問題に接することで、視野が広がったり、問題解決の引き出しが増えたりすることは、すごくプラスになっていると思います。
―最後に一言お願いします。
今回の経営課題整理のような、上流を扱うプロジェクトを、たくさん募集してもらえたら嬉しいです。
これまで関わった案件でも、依頼自体はPR動画作成でも、話を聞いていくとそれ以前に課題整理の必要な問題だった、というケースもありました。
団体さんは限られた資源で活動されているので、一般的な会社組織にあるノウハウを少し入れるだけで、だいぶよくなると思います。ビジネスとの情報ギャップを埋めているだけなので、ビジネスパーソンにとってはそんなに難しいことではなくて、「こうしたらいいんじゃないですか」と言ってみたら、意外と団体さん側にはなかった視点で、有益だということもあるんじゃないでしょうか。
一番印象的だったのは、外国ルーツのお子さんが、中学卒業時点で高校進学レベルの日本語を身に付けていない場合、公教育に受け皿がないという問題を知ったことです。そのギャップを埋める多文化フリースクールちばさんの活動は意義が大きいと感じました。
―今回応募したのは、課題整理という得意分野に加えて、活動内容に共感したところもあったんでしょうか?
両方ですね。要求スキルが合わないと手は挙げないですが、団体の活動内容も自分の関心に沿ったものに応募しています。最近は、ダイバーシティ、子ども関連、スポーツ教育などに関心を持っています。だからこそ、今回のプロジェクト募集にも興味を惹かれましたね。
―プロボノの醍醐味はなんでしょう?
好奇心を満たせるのは大きいと思います。社会課題について知ることができるのに加えて、団体さんの中に入って、普通なら外部の人には見せてもらえないようなものを、プロボノであれば見せてもらえる。それは私にとってすごく面白いことなんです。
これをたとえばコンサルタントとしてお金をもらってやるとしたら、責任感が先に立ちますし、できるだけ効率的に進めることになるので、あまり余白がない仕事のしかたになります。プロボノといってももちろん適当にやるわけではないけれど、責任範囲が違いますし、そういう背負いきらない立場でできるのはいいですね。
そうして身につけた知識や経験が、本業に活きるところもあります。ふだんの仕事で触れない人・組織・問題に接することで、視野が広がったり、問題解決の引き出しが増えたりすることは、すごくプラスになっていると思います。
―最後に一言お願いします。
今回の経営課題整理のような、上流を扱うプロジェクトを、たくさん募集してもらえたら嬉しいです。
これまで関わった案件でも、依頼自体はPR動画作成でも、話を聞いていくとそれ以前に課題整理の必要な問題だった、というケースもありました。
団体さんは限られた資源で活動されているので、一般的な会社組織にあるノウハウを少し入れるだけで、だいぶよくなると思います。ビジネスとの情報ギャップを埋めているだけなので、ビジネスパーソンにとってはそんなに難しいことではなくて、「こうしたらいいんじゃないですか」と言ってみたら、意外と団体さん側にはなかった視点で、有益だということもあるんじゃないでしょうか。